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『こいも』 日々思うあれこれ

あれこれ日々思うこと、考えることを、書いています。

 

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高齢者住宅 入居者が突然亡くなられた時の対応 


前回の死亡事故についての記事で、いくつかのご質問をいただきました。
色々と話をしていた感じたのは、介護施設や高齢者住宅で入居者・入所者が突然亡くなった場合って、どうなるの? どうするの? ということが、あまり整理されていないということです。

最近は、高齢者住宅でも、看取り・ターミナルケアを行うところが増えています。
末期ガンや老衰で、食事が入らなくなり、身体機能が大きく低下し、医師から『ここ1日、2日がヤマかなぁ・・』という話があり、ご家族にも連絡し、入院せずに家族や老人ホーム内のスタッフに看取られながら、亡くなるというのは、老人ホームのあるべき姿だと思います(ただ、夜勤になるスタッフはいつも以上に気を張っていなければならないので、大変ですが・・)。

高齢者住宅で亡くなった場合でも、このように医師の管理のもとで看取りを行った場合、その管理を行った医師に『死亡診断書』を書いてもらえば、粛々と葬儀などに進むことになります。

しかし、もう一つ考えておかなければならないのは、突然亡くなった場合にどうするか・・・です。
例えば、朝の食事に起きてこられないので、スタッフが訪問してみるとベッドの上で眠ったままお亡くなりになっていたというケース。

まずは、救急車の手配です。明らかに亡くなっている場合でも、救急車を呼びます。
ただ、救急隊員が、蘇生の可能性がないと判断した場合、病院には搬送されません。
死亡が確認された場合、救急隊員から直接、警察に連絡が行き、追って警察がやってきます。
一人二人ではありません。警察官は10人くらい来ます。

かかりつけ医や病院などがあり、概ね24時間以内に診察を受けていて、その死亡の経緯などに不審なことがない場合、その医師の往診を受けて『死亡診断書』を書いてもらうことになります。
ただ、都道府県によって違いはあるようですが、以前と比較すると警察の対応は、かなり厳しくなっています。かかりつけ医がいない、また一週間以上診察を受けていないと言った場合は、警察医(またはその嘱託を受けた医師)が検死を行うことになります。かかりつけ医がいた場合でも、死亡の経緯に不審な点があれば、医師は警察に連絡しなければならない義務があります。場合によっては、警察病院などに搬送され、行政解剖や司法解剖が行われ、死亡原因が究明されることになります。

ベッドの上で眠ったまま亡くなっていた・・と言う場合はそのままで問題ありませんが、居室内のトイレの中でなくなっていた、階段室から転落して亡くなっていたというケースでも、救急隊員、警察がやってきて、現場の検証が終わるまでその状態から動かしてはいけません。室内にあるもの、その近辺のものを動かすことも禁止です。『かわいそうだから・・・』とスタッフの判断で勝手にベッドに寝かせてはいけないのです。

『別に事件でもないのに・・』と思うかもしれませんが、それを判断するのは警察です。当然、当日勤務していたスタッフは全員警察官から全員話を聞かれますし、スタッフコールの履歴、カメラなどすべて見せなければなりません。場合によっては、居室内に家族もスタッフも立ち入り禁止となり、鑑識の人がきて、指紋を採るなど、さながらテレビドラマの殺人現場のような対応になります。

少し付け加えておきますと、
救急搬送されても、搬送後24時間以内に亡くなった場合でも、その搬送された病院で対応した医師はかかりつけ医ではありませんから警察に連絡がいきます。24時間以内でなくても、亡くなられていなくても、事業者や家族の説明と死亡の原因に違いがあるなど不審な点がある場合、医師は警察に連絡しなければなりません。警察医の検死などが行われ、警察からスタッフが当時の事情を聞かれることになります。

『レストヴィラ赤塚』での死亡事故では、当初、事業者はご家族に対して、
 『10分間の入浴中、目を離した隙に心臓麻痺で亡くなった』 と説明していたそうですが、
10年前ならばいざ知らず、現在の検死体制のもとでは、そのような話が通用するはずがないのです。


『高齢者住宅ないで亡くなられると結構大変だなぁ・・』と思われるかもしれません。
その通りで、高齢者住宅・介護施設内で急に亡くなられると、とても大変です。
ただ、これは特別なことではなく、何十人もの高齢者・要介護高齢者を対象にしている以上、必ず発生するケース、想定しておくべきケースだと考えた方が良いでしょう。

転倒されているのを発見し、心肺停止状態のとき、スタッフは何をすべきか。
救急隊の到着まで、人工呼吸や心臓マッサージなどができるか。
救急隊が搬送できないと判断し、たくさんの警察がやってきたときに、どのように対応するか。

当然、突然連絡を受けて慌ててやってこられた家族は、スタッフ以上にびっくりします。
警察がたくさんいて、本人にも会えないとなると、大事件が起こった!! と思います。
その時に、それまでの状況と、冷静に警察医の役割や対応について説明しなければなりません。

入居者が突然亡くなられた時の対応は、リスクマネジメントのひとつです。
すべてのスタッフが冷静に対応できるように想定しておかなければならないのです。







category: 高齢者住宅に関すること

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