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『こいも』 日々思うあれこれ

あれこれ日々思うこと、考えることを、書いています。

 

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『夜と霧』    ヴィクトール・E・フランクル 


お正月は、どのように過ごされたでしょうか。

我が家は、昨年身内に不幸があり、喪中なので、初詣に出かけることもなく、
テレビで『箱根駅伝』を見つつ、義父の介護しつつ、ゆっくりと本を読んで過ごしました。

と言っても、新しい本ではなく、遠い昔に読んだ、いくつかの名作を・・・
その中で、あらためて、大きな感銘を受けたのが、『夜と霧』です。

あまりにも有名な本なので、ご存じの方も多いと思いますが、
ナチスの強制収容所から奇跡的に生還したユダヤ人の精神科医 ヴィクトール・E・フランクルが、過酷と言う言葉では表せない絶望的な生活の中で経験した、収容所内での出来事、囚われた収容者の精神状態について記したものです。

彼が記しているのは、
『収容所は悲惨だったんだなぁ・・』 『酷い話だなぁ・・』 という体験記・告発ではなく、
極限状態とも言える収容所の生活・体験を通して、生きる希望とは何か、人生とは何か、
自暴自棄になる人、精神を崩してしまうと、そうならない人の違いはどこにあるのか・・
その人間の心理を通して、人が生きる意味を問うものです。

これは遠い外国の過去の世界の話ではありません。
日本では、生きる意味、生きる希望を失って、毎年3万人もの人が自ら死を選んでいます。

自殺の問題だけではありません。
介護の仕事を始めたけれど、日勤・夜勤と毎日毎日が忙しく過ぎていくだけで、
 『私は何をやっているのだろう』 『本当にこれで良いのだろうか・・』という声を聞きます。
思春期の若者だけでなく、大人でさえも『何のために生きているのか』わからなくなっています。

でも、それは、誰でも同じです。
人生は、苦悩と不安のかたまりでできていると言っても、過言ではありません。
生きる意味は、その苦しみの中で、自分で見つけていくしかないのです。


私は次の言葉が好きです(池田香代子さんの新訳から)。

~ もういい加減、生きることの意味を問うことをやめ、
    私たち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ ~

~ 生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、
     生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を果たす義務
                    を引き受けることにほかならない ~

~ 人間は、苦しみと向き合い、この苦しみに満ちた運命とともに
    全宇宙にたった一度、そしてふたつとないあり方で存在しているのだという
                 意識にまでたどりつかなければならない。~
     

多くの人が、『自分の人生を変えた一冊』に挙げる、名著中の名著。
本当に、この本にめぐり合えてよかったと心から思える一冊です。

順風満帆で楽しい時ではなく、何をやってもうまく行かないとき、苦しいときに、
是非、読んでいただきたい一冊です。













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