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『こいも』 日々思うあれこれ

あれこれ日々思うこと、考えることを、書いています。

 

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~痴呆老人は何を見ているか~    大井 玄  



以前にも、少し書きましたが、我が家でも、認知症の義理の父の介護をしており、
このブログの大半は、椅子に座ってうとうととしている義父の前で書いています。
今年のはじめに義母が亡くなってから、一ヶ月の内20日間程度は朝・晩と実家で介護し、ショートステイにお世話になる残りの10日間に講演やコンサルティングを行うという生活を行っています。

今年の仕事の事業計画、コンサルティング計画は大きく変更を余儀なくされ、多くの方にご不便をおかけし、予定したことの1/3もできていないことは事実です。
しかし、無為な一年だったかと言えば、そうではありません。私は、多くの人に、高齢者の暮らしや高齢者介護について語ってきましたが、これまで、本当に家族や高齢者の気持ちがわかっていたのだろうか・・とあらためて考えさせられることも少なくありません。

自宅で、両親や家族を介護をされているご家族、
高齢者住宅や介護施設、介護サービス事業所で働く介護看護スタッフ、
これから高齢者介護のプロを目指す人たち、
そして、介護サービス事業所や高齢者住宅、介護施設の経営者・管理者に、
ぜひ読んでいただきたいのが、タイトルに挙げた『痴呆老人は何を見ているか』  です。
著者の大井玄氏は、臨床医の立場から終末期医療に長年取り組んでこられた方です。

この本は、『認知症高齢者は、このようにケアしましょう』といったタイプの本ではありません。
それは、ひとりの医師として、認知症高齢者に関わってきた臨床経験を元に、
『痴呆とは何か』『環境とは何か』『社会・世界とは何か』といった問いから発生しています。
認知症高齢者はどのような世界に住んでいるのか、何を見ているのかを考えるものです。

認知症という症状は、記憶や見当識などの認知能力の低下のみを意味するものではありません。
『コミュニケーションとは何か』『つながりとは何か』ひいては『人格・自我とは何か』という
現代社会に生きるすべての人に共通する、根源的な問題に深くかかわっていることなのです。

表面的な情報的コミュニケーションが通じないのはなぜか。
情動的コミュニケーションが実質的な効果を示すのはなぜか。
一生懸命やっているはずなのに、なぜそれが認知症高齢者に伝わらないのか。
たくさんの 『気づき』 があるはずです。


 ~痴呆状態にある人と『心を通わす』とは、記憶・見当識ななどの認知能力の低下によって彼らに生じる『不安を中核とした情動』を推察し、それをなだめ、心おだやかな、できれば楽しい気分を共有することです。 (中略)  しかしまず、自分は彼らと連続した存在であり、彼らは、実は『私』であるということを確信しなければなりません ~


高齢者介護のプロであろうとするならば、その世界で生きていこうとするならば、
もっと、もっと真剣に、そして謙虚に、
『認知症高齢者は何を見ているか』
『要介護高齢者、家族は何を感じているか』 について考えなければならないとあらためて思います。

高齢者介護に関わるすべての人に読んでいただきたい一冊です。







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