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『こいも』 日々思うあれこれ

あれこれ日々思うこと、考えることを、書いています。

 

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『サ高住』 と 『定期巡回随時対応型訪問介護看護』  Ⅰ 


最近、よく耳にするのが、
  『これからのサ高住は、定期巡回随時対応型訪問介護看護ですよね・・・』
  『定期巡回随時対応型訪問介護看護が、高齢者住宅の中心になりますよね・・・』 
という、ほぼ断定的ともいうべき話。

もう少し、落ち着いた人からは、
  『定期巡回随時対応型訪問介護看護についてどう思いますか・・』
  『これからのサ高住は、定期巡回随時対応型訪問介護看護が中心になるのでしょうか・・』
と、聞かれます。

正直、介護付だ、高専賃だ、サ高住だ・・と、新しい制度や報酬が出るたびに、『これからは・・・』と、懲りない人たちだなぁ・・と思いながら聞いています。

確かに、現状においては、介護保険制度をどのように利用するのかによって、高齢者住宅の介護システムや介護報酬は変わってきます。
しかし、特養ホームと老健施設のように、法律上・制度上の役割・目的が分かれているわけではなく、有料老人ホームもサ高住も、民間の高齢者住宅でその役割も目的も同じです。【Aさん 要介護2】 という一人の要介護高齢者が、どのタイプの高齢者住宅に入居するのかによって、ケアプランも、使える介護サービスも、介護報酬も変わってくるというのは、根本的に間違っています。それは同じ介護看護サービスを提供しても、介護報酬が変わってくるからです。当然、民間企業は利益の高い方に流れますから、それは介護保険財政の悪化にもつながります。今の特定施設の総量規制と区分支給限度額方式の流れを見ていれば、わかるでしょう。

ただ、その一方で、わざわざ新しく制度化されたこの制度は、厚労省が推奨していることもあり、一定の役割や意図があることも間違いありません。この長い名前の、『定期巡回随時対応型訪問介護看護』(以下、巡回随時訪問介護看護)とサ高住について、どのように考えているか、本当にそうなるのか、その課題は何か、数回に分けて書きたいと思います。


では、まず制度の概要、コンセプトから・・・

2012年の改定で新設されたこの巡回随時訪問介護看護は、自宅で暮らす一人暮らし(または家族介護機能が低い)中度~重度要介護高齢者が少しでも長く在宅で生活できるように考えられたものです。
ポイントは大きく分けると二つあります。

ひとつは、その名の通り、定期巡回・随時対応の機能を強化していること。
介護付有料老人ホーム(一般型特定施設)と住宅型有料老人ホーム(区分支給限度額方式)の違いの中でも述べていますが、要支援・軽度要介護高齢者と中度・重度要介護高齢者に必要な介護サービスは基本的に違います。要支援・軽度要介護高齢者は、移乗や移動、食事、排せつなど身の回りのことは基本的に自分でできますから、入浴介助や通院介助などのポイント介助が中心となります。

これに対して、中度・重度要介護高齢者は、移動や移乗を含めてほとんど身の回りのことができませんから、小さな介助、細かな介助の連続となります。電気をつけてほしい、背中が痛いのでベッドを上げてほしいといった短時間の介助の他、見守り、声掛けなどの安否確認、間接介助、また『今日はお腹の調子が悪く何度も便がでるのでオムツを替えてほしい』といった随時の介助も必要になります。

しかし、これまでの訪問介護・訪問看護は、一ヶ月単位で定められたケアプランによってサービスを提供するという『事前予約・ポイント介助』を中心とした介護看護サービスですから、見守り巡回、随時対応機能がありません。そのため、ケアプランの中でも、中度・重度要介護高齢者の生活ニーズ・介護ニーズに対応するのは難しい側面がありました。今回の『巡回随時訪問介護看護』は、その弱点を克服するためにポイント介助だけでなく、この中度・重度要介護高齢者に不可欠な定期巡回・随時対応に重点を置いた報酬設計となっています。

もう一つは、包括算定であるということです。
住宅型有料老人ホームや大半のサ高住に適用される区分支給限度額方式は、出来高算定です。訪問介護、訪問介護、通所サービスなどのサービス種類、利用回数によって算定されます。要介護度別に限度額が設定されており、限度額を超えるた部分については、全額自費となります。

中度・重度要介護高齢者で独居となれば、ショートステイを利用したり、通所介護、訪問介護、訪問看護など、限度額近くまで利用している人が少なくありませんが、その上に随時対応を依頼すると、限度額オーバーになってしまい、利用料が一気に数万円、数十万円となるケースもあります。ケアマネジャーも限度額管理が大変ですし、利用者・家族にとっても、利用料が大きく変わるというの不安です。
これに対して、月額の『巡回随時訪問介護看護』は包括算定ですから、毎月の利用料は一定です。限度額管理も必要ありませんし、どれだけ随時対応のサービスを依頼しても、毎月の利用料は変わりません。


介護報酬のコンセプトとしては、地域密着型、地域包括ケアの視点を中心として、独居・自宅で暮らす中度・重度要介護高齢者をターゲットとした報酬であり、よく考えられたものだと思います。













category: 介護報酬改定と高齢者住宅経営

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