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『こいも』 日々思うあれこれ

あれこれ日々思うこと、考えることを、書いています。

 

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介護事故をゼロにすることは可能か 


昨日は、東邦ガスさんのお招きで、名古屋の今池でセミナー。
タイトルは、『リスクマネジメントから見たサ高住の計画実務・経営実務』

これまでの高齢者住宅の成功ケース・失敗ケースをもとに、サービス付き高齢者向け住宅の特殊性、その安定経営を阻害する事業リスクを整理し、どのような点に注意して、開設・経営を進めていくべきなのか、その実務とポイントについてお話しさせていただきました。
結論としては、サ高住も有料老人ホームもなく、特定施設も区分支給限度額方式もなく、『強い商品性とは何かを考えるべし』ということなのですが、たくさんの方に来ていただき、熱心にお話をお聞きいただきました。

その後、今池ガスビルにて、『ショールーム』を見学させていただきました。
最新のガス機器などをご説明いただき、大変勉強になりました。
特に、高齢者・要介護高齢者にやさしい入浴関連設備として注目されている『ミストサウナ』。
失礼な話ですが、最初は、『入浴ではないからねぇ。。。』と、あまり期待していなかったのですが、とても良いものだと感じました。たくさんの質問をさせていただきましたが、これからの高齢者住宅・介護施設の個別浴槽の付属機能として、入浴のバリエーションを増やすのに役に立つものだと思います。
これについて感じたこと、その有用性については、また、どこかで書きたいと思います。

東邦ガスさん、お越しいただきました皆様、ありがとうございました。
『話を聞いてよかった・・』と思っていただければ、うれしいのですが・・・





さて、ここから本論。
高齢者住宅・介護施設における介護事故を考えるうえで、まず確認しておかければならないことは、『介護事故をゼロにすることは可能か』という命題です。
リスクマネジメントセミナーや管理者研修でも、始めに聞くのがこの質問です。
みなさんは、どのように思われるでしょうか。

私は、介護事故をゼロにすることは難しい、実際は不可能だと思っています。
これは、自動車運転における交通事故をゼロにできるかという命題と同じです。

性格的には暴走気味のところもありますが、運転免許を取ったのが30歳を超えてから・・ということもあり、自動車の運転はかなり慎重・安全運転です。車間距離は十分取りますし、速度も左右確認もしっかりします。できるだけ狭い道は走らないようにしていますし、割り込みの車にも、『そこまで急いでいるのなら、お先にどうぞ』です。
しかし、それでも、車の影から人が出てきたり、前を走っている自転車が急に方向を変えたり、文字通り、『ひやり・ハット』したことは何度もあります。これまで事故を起こしたことがないのは、幸いにして、つまり運が良かったということもあるでしょう。

介護事故の問題を話すると、介護事故をゼロにすることはできないという人によく会います。
 『高齢者・要介護高齢者は、身体機能が低下するので必ずどこかで転倒する』
 『高齢者は、右向いて、左向いたらこけていることもある』
 『介護スタッフの直接的なミスでなくても、事故は起きるものだ・・・』
という意見は、間違いではありませんし、私もその通りだと思います。

後でも述べますが、介護事故は、介護スタッフが入居者を転倒させたり、車いすを衝突させたりという介助ミスだけで起こるものではありません。また、仕事だ、プロだからと言っても、誰でもミスをします。小さなミス、一瞬のスキが大きな事故につながるのが、高齢者介護の怖いところです。

しかし、介護事故、自動車事故を起こした時、『運が悪かったから・・』『たまたま、悪条件が重なったから』と考えるのは間違っています。中には、『介護事故をゼロにすることはできないので、その対策に意味を感じない』という人もいますが、 それは、自動車事故は運・不運だけで起きるので、安全運転など必要ないと言っているのと同じです。

どれだけ安全運転を心がけていても、自動車事故をゼロにすることはできません。
ただ、日々、安全運転を心がけている人とそうでない人とでは、事故の発生率は全く違います。また、発生した事故に対する法的責任や、事故の被害の大きさも全く違ってきます。

つまり、業務リスクマネジメントの指針のひとつである、『安全』とは、自動車運転における『安全運転とは何か』、安全な介護、安全な生活とは何かを真剣に考えることなのです。それが、安全介護手順や介護基礎技術、ケアマネジメントなどのサービス実務、また、スタッフ教育や連携連絡システム、事故報告書などのサービス管理実務の根幹となるものです。

介護事故をゼロにすることはできないから対策は意味がないのではなく、事故をゼロにできないという事実に基づいて進めていかなければならないのです。





category: 介護事故 事業者の法的責任

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