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『こいも』 日々思うあれこれ

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ケアマネジメント と リスクマネジメント 


私は、高齢者住宅事業は 『失敗しなければ成功する』 と考えている。

高齢者住宅事業は、今後、団塊世代の後期高齢化によってその需要が拡大することは間違いなく、更に特養ホームなど福祉施設のあり方は根本的に見直されることになるため、その未来・将来性は揺るがない。しかし、その一方で、非常に特殊な事業性・事業リスクを持つ事業であり、長期安定的に経営を続けることはそう簡単ではない。
他の一般の事業と比較すると、事業が成功しない理由は、外的要因ではなく、内的要因が大きい。
つまり、自ら失敗ケースを選択しなければ、極めて成功の可能性は極めて高くなるのだ。
『事業上のリスクを削減すること』 が、高齢者住宅経営ノウハウ・サービス管理ノウハウの全てだと言ってよい。

高齢者住宅の安定経営を阻害する要因・リスクは、入居者募集の失敗、スタッフ募集の失敗、人件費高騰、長期入居リスクなど、経営収支に直結する『経営リスク』 と、介護事故、トラブル、クレーム、災害、感染症の蔓延などの『業務リスク』 に分けられる。 (詳しくは高住経ネット コラム2参照)
ただ、この2つの経営リスク・業務リスクは、一体的なものだ。
介護事故やトラブルが増加すれば、スタッフの離職率、事業所の質・評判に大きくかかわってくる。また、入居者募集スタッフ募集が上手くいかなければ、『来るもの拒まず』になり、トラブルや事故が増加する大きな要因となる。

この中で、近年、特に増加しているのが介護事故に関するトラブルだ。
高齢者住宅は、介護施設同様、身体機能の低下した要介護高齢者が対象であるため、転倒による骨折、浴室での溺水、食事中の窒息・死亡事故も発生している。

これまで、介護施策は福祉施策の中で行われてきたため、入所者・家族共に 『お世話になる』 という意識が強く、骨折などでもトラブルになるケースは少なかった。しかし、介護保険制度以降、入居者・家族の権利意識の変化によって、『過失はなかったのか・・』 『本当にしっかりと介護してもらったのか・・』 と不信から裁判になるケースが急増しているのだ。また、残念ながら、その変化に対して、事業者が十分に対応できていないことも、トラブル増加の大きな要因となっている。
これまでも転倒・骨折などの事故は発生していた。介護事故の件数や割合が特別に増えているわけではない。その事故がトラブルが経営を阻害する大きなリスクに変化しているということだ。

この高齢者住宅のケアプラン・ケアマネジメントについて、詳細な検討が必要だと考える理由は、サービス向上やセールスポイントの強化だけではなく、介護事故やトラブルなどの業務リスクマネジメントに、それが大きく関わってくるからだ。

高齢者住宅や介護施設で発生する介護事故の原因は、大きく3つに分けられる。
一つは、介護スタッフの技術・知識不足だ。これには、手順ミス・連携ミス・手続きミスも含まれる。
二つ目は、入居者の加齢による身体機能低下・認知機能に低下。薬の副作用による低下もある。
三つ目は、建物・設備・備品と入居者の身体レベルの不一致だ。メンテナンス不備も含まれる。

介護事故の原因  


この3つの原因、すべてに大きく関わってくるのが、ケアマネジメント・ケアプランだ。
表面的には、『介護スタッフのミス』 だと思われているものが、実際にはケアプランの不備が原因となっているケースは少なくない。加齢による変化をどこまで予測できるのか、その対策をどこまで検討できるのか、また、そのポータブルトイレや介護用ベッドなどの設備・備品が、その高齢者の生活にマッチしているか、使用上の危険はないのかをチェックし、その対策を立てるのもケアマネジメントだ。
介護事故の発生を予防するためには、ケアマネジメントを根本的に見直す必要がある。

同時に、介護事故の拡大予防にも、ケアマネジメントは大きく関わっている。
転倒・骨折などの事故の発生を100%防ぐことはできないが、それが感情的なトラブルや裁判に発展する最大の原因は、入居者・家族との普段からのコミュニケーション不足にある。言い換えれば、説明不足だ。
要介護高齢者が安全に安心して生活できるよう考えるのがケアマネジメントであり、その生活の目的やサポート方法を示したものがケアプランだ。

大半の介護事故は、介護スタッフの努力だけでは回避できないため、生活上、どのようなことに気をつけて生活してほしいか、生活上の転倒骨折のリスクを、本人にも家族にも、ケアプランを通じて、しっかり説明しなければならない。それを行わず、介護付だから、訪問介護併設だから 『安心・快適』 としか説明しないから、事故が発生した時に、『聞いていない・・』『安心・快適と言ったじゃないか・・』 とトラブルが拡大するのだ。

もうひとつ、ケアマネジメントは、裁判になった時、その判決にも大きく関わってくる。
ケアプランは、介護サービス事業者、介護看護スタッフに対する指示書というだけではなく、入居者・家族との介護サービスに関する契約書類だ。ケアプランに明確に指示がなされているか、ケアプランに基づいて適切にサービスが提供されていたか、また、予見可能性はあったのか・・など、ケアマネジメント・ケアプランが判決を左右すると言っても過言ではない。

ケアプランと業務リスクマネジメント


前回、述べたように、ケアマネジメント・ケアプランが、介護サービスの質であり、入居者が安心・快適に生活するための基礎となるものだが、同時に、経営上・サービス上のリスクマネジメントの根幹でもあるのだ。
高齢者住宅の事業者・経営者は、ケアマネジメントは、長期安定経営を行うためのサービス・経営の中核であることを理解しなければならない。
ケアマネジメントの重要性、その役割を理解しない事業者・経営者は、高齢者住宅の経営はできないのだ。


category: 高齢者住宅のケアマネジメント

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