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『こいも』 日々思うあれこれ

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高齢者住宅 スタッフ教育の目的 


高齢者住宅のリスクマネジメントという視点で、日経ヘルスケアに連載をしている。
8月号は、リスクマネジメントの視点から、高齢者住宅の介護介護スタッフ教育について書いている。

高齢者住宅事業は、選択される時代、本格的な競争の時代に入っている。
高齢者・家族が求めている質は、建物設備ではなく、介護看護サービスの質、つまりスタッフの質だ。
高齢者住宅事業者の未来は、このスタッフ教育が握っていると言っても過言ではない。

連載では、リスクマネジメントの視点から、新人スタッフ教育とキャリアアップ研修のポイントについて述べている。興味のある方は、お読みいただきたい。




私は、スタッフ教育の目的は2つあると考えている。

一つは、言うまでもなく知識・技術の習得だ。
介護保険施設や介護付有料老人ホームの介護スタッフには、ホームヘルパーや介護福祉士などの資格は求められてないため、その知識・技術レベルには大きな差がある。また、資格を持って入れば十分という訳ではなく、日々進歩する介護技術・知識、事業者が求める接遇や言葉遣い、事故対応など、プロとしてキャリアアップのために学習し続けなければならない。

もう一つが 『モラール』 の向上だ。
モチベーションは個人のやる気、モラールは事業全体の組織的な勤労意欲・士気・連帯感を指す言葉だ。

高齢者介護は、公的な介護保険制度のもとで運営されるため、介護報酬が上がらない限り給与が上がらないと考える人は多い。確かに介護労働は、スタッフすべての給与が勤務年数に応じて年功序列で段階的に上がっていくような仕事ではない。
実際、おためごかしのマスコミ報道や、それに踊らされる一部の介護スタッフによって、残念ながら『高齢者介護の仕事は、厳しい労働環境なのに給与が安く、将来性がない』というイメージが定着しつつある。

しかし、それはあまりにも短絡的だ。

介護スタッフの確保は、景気動向による労働市場の変化に大きく左右される。
少子化によって労働者人口が大きく減少していくことは間違いないが、今後消費税が上がり、デフレや産業の空洞化が進めば、若年層を中心に失業率は高くなる。介護の人手を確保するだけであれば、それほど難しくないだろう。『仕方ないから介護の仕事でも・・』という人が増えるからだ。

しかし、人手は確保できるようになっても、絶対的に不足するのは、サービスの中核を担う人材だ。
高齢者住宅の特殊性、サービスの特性や業務上のリスクを理解した、高い技術や知識を持つ介護リーダーや、優秀な相談員・ケアマネジャーを確保することはそう容易ではない。高齢者住宅事業の要となる、サービス管理ができる優秀なスタッフを育成することは、一朝一夕にはできないからだ。

特に、要介護高齢者を対象とした高齢者住宅は、まだここ10年の新しい事業であり、経営管理・サービス管理のノウハウが十分に蓄積されている訳ではない。連載では、リスクマネジメントを基礎とした事故予防やクレーム対応など高齢者住宅におけるサービス管理のポイントを解説しているが、それを実践できるスタッフは絶対的に不足している。

高齢者介護事業、高齢者住宅は、縮小する日本経済において確実に成長する数少ない事業の一つでだ。
産業全体が大きく拡大するのだから、事業の中核となる介護スタッフの労働条件、市場価値は必ず上がる。
また、介護スタッフでスタートしても、高齢者住宅には、相談員やケアマネジャー、管理者への道も大きく広がっている。

スタッフが退職していく理由の一つは、自分の仕事に将来が見えないからだ。
事業者は、スタッフ教育を通じて、高齢者住宅事業の将来性を、そしてその法人・事業所で働くスタッフの未来を示さなければならない。
厳しい言い方をすれば、その介護サービス事業所、高齢者住宅で働くスタッフに、介護のプロとしての未来を示せないということは、その事業所に未来はないということだ。




category: 高齢者住宅に関すること

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