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『こいも』 日々思うあれこれ

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介護事故 事故報告書の書式について 


前回、事故報告書は、その介護施設・高齢者住宅のサービス質・スタッフの質・事業者の質を全て表す
経営コンサルタントにとっては、情報の宝庫のような資料だということを書いた。

高齢者住宅は、需要が高まる将来性の高い事業であることは間違いない。
しかし、バリアフリーの建物に介護保険サービスを導入すれば、訪問介護や訪問看護を併設すれば安定的に経営できるというほど簡単なものではない。 特殊な事業リスクが適切に管理できなければ、事故やトラブルが多発、優秀なスタッフから離職し、入居者不足で収支は混乱、とても長期安定経営は覚束ない。
高齢者住宅経営は、想定されるリスクに対して、どれだけ予防・対応・管理が適切にできるのかという 「リスクマネジメント」 がすべてだといっても過言ではない。

お問い合わせ・ご質問の多いものに、「事故報告書の書式を教えてほしい」 というものがある。
介護施設や高齢者住宅の事故報告書の書式は、インターネットで検索すれば、いくつもでてくる。
細かく指示されており、A4の紙一枚に、必要な打撲の箇所を図で表したり、事故やトラブルを類型化できるようにした詳細な報告書をたくさん見ることができる。 ただ、当該施設で独自に作ったものを除き、他事業所の立派な書式を借りてくるようなことは、やめたほうが良い。
事故報告書が自分で作れないということは、事故報告書でスタッフに何を求めるのか、なぜ事故報告書を書くのか理解できてていないということだ。事故報告書の書式が立派なところに限って、その内容は大したことない。

経営者・事業者として何故、介護事故をしっかり管理しなければならないか、それは、対象者が要介護高齢者であり、一瞬のミス、小さな過失が、入居者の生命に関わる大問題に発展するからだ。
『手が滑ってコップが割れました。ゴメンナサイ』 と上司に報告するだけであれば、口頭で十分だ。

事故報告書の書式ではなく、事故報告書は何の目的で書くのかを考えれば、何を書くのかが見えてくる。
報告書を書類として残さなければならない理由は4つある。

   ① 事故・トラブルの発生状況・原因を明らかにし、同様の事故の発生を予防すること。
   ② 事故後の初期対応が適切だったのかを検証し、事故の拡大を予防すること。
   ③ スタッフ間で正確な情報を共有し、家族・行政に正確な情報を連絡・報告すること。
   ④ 裁判などに備え、事故発生から対応方法、収束までの情報を一元的に管理すること。


目的に従って、書くべきことを整理すると、次のようになる。
【報告概要】
   報告書の整理番号 (整理管理しやすいように)
   対象の入居者名、発生発見時間、発生場所、怪我等の有無、治療の必要性、入院の有無など
   発見者氏名、報告者氏名
【発生状況】
   どのような状況で事故が発生したのか。
   事故発生・発見直前の行動から、時系列で記入
 【初期対応】
   発生時・発見時の初期対応
   事故に関わったスタッフ・入居者の関連動作・行動をすべて時系列で記入
 【事故原因】
   何故、その事故が発生したのか。
   事故の3要素(スタッフ介助ミス、入居者の身体機能低下、建物設備備品の不備)から整理
 【家族連絡】
   保証人・家族への連絡者、連絡時間、伝達内容
   保証人・家族の応対内容、雰囲気も全て記入 ⇒ 家族とのやり取りは収束まで追加記入
 【予防対策】
   事故当事者となった入居者個別予防策 ・・・ケアプラン見直し / 備品見直し
   他入居者も含めた全体予防策 ・・・ 介護手順見直し / 備品の再点検
   対応済みと対応予定、担当、スケジュールも記入 ⇒ 対応予定は完了まで追加記入
 【事故課題】
   その他、報告者が気づいたこと、思うことを記入。
 【管理者意見】
   事故に対する管理者意見。
   原因検討・家族対応での議論について、事業者として明確な方針を伝える。


事故報告書の記入例については、日経ヘルスケア5月号に乗せている。
ポイントは、
   ・ 時間を明確に記入すること(事故発生時には時間を意識付けさせること)。
   ・ つらつらと文章で書くのではなく、すべて箇条書きにすること。
   ・ 『今度から気をつけます』 『すいませんでした』 といった謝罪は一切不要。
といったところだろうか。

ただ、示したものは書式ではなく、『何を、どのように書くか』という記入例だ。
A4の紙一枚で、内容を区切られてしまうと、どうしても内容を端折ることになるか、もしくは、考えながらそのスペースを埋めようとするかどちらかだ。それでは意味がない。
報告者は、介護事故の全容、大切だと思うことを、正確に・わかりやすく伝えることだけに注力すべきだ。
報告書の項目を決めるのは、それらは事故を整理するための最低限必要なツールだからだ。
それ以外の、制約はあってはならない。

事故報告書を書式として整備するならば、必要なのは、

 【報告概要】
   報告書の整理番号 (整理管理しやすいように)
   対象の入居者名、発生発見時間、発生場所、怪我等の有無、治療の必要性、入院の有無など
   発見者氏名、報告者氏名

だけで良い。
それ以下は、項目に沿ってフリー記入とするのが書きやすいと思っている。




介護事故・介護事故報告書の書き方については、
『高住経ネット 介護看護スタッフ支援コラム』 の中で、事例を含めて詳しく書いています。
よろしければご覧ください。







【関連コラム】
     『介護事故』をどのように捉えるのか 
     介護事故 事故報告書の書き方
     介護事故 事故報告書の書式について
     介護事故 事故報告書に表れる事業者のレベル




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